松本市立博物館

展示案内EXHIBITION

展示案内

特別展SPECIAL EXHIBITION

  • 特別展「和食ー日本の自然、人々の知恵ー」

特別展「和食ー日本の自然、人々の知恵ー」

2024年10月05日(土) ~12月08日(日)
日本の自然や人々の知恵・歴史を背景に、今なお独自の発展をする和食。そんな❝和食❞について、科学的・歴史的視点からご紹介します。

■展示資料
・食材の実物標本
・料理屋番付(江戸時代後期出版)
・魚骨(松本城二の丸御殿跡出土)
・焼塩壺(松本城二の丸御殿跡出土)

※ 状態により展示が変更になる場合がございます、
  ご了承くださいませ。

今後の企画展

令和6年度特別展「春を待つ涅槃図」

令和6年度特別展「春を待つ涅槃図」

2025年02月01日(土) ~03月03日(月)

お釈迦さまが入滅したとされる2月15日には、その遺徳をしのぶ涅槃会(ねはんえ)が全国各地で行われてきました。年に一度、この法要の際に本尊として掲げられてきたのが涅槃図(ねはんず)です。4月8日に行われるお花まつりの誕生仏(たんじょうぶつ)とともに、涅槃図は寺の必需品のひとつとして備えられたため、庶民にとっても身近な仏教絵画といえます。ここ松本においても、お寺や地域ごと、ところによっては特色ある習わしとともに大切に受け継がれてきました。
この地に伝わる涅槃図が一堂に会する本展で、それぞれに込められた歴史や物語が解き明かされていきます。

見どころ
▶ 日輪と月輪が描かれた神秘的な涅槃図。全国的に見ても希少な3点が松本に伝わるナゾに迫ります。
▶ 迫力ある涅槃図の数々から、個性豊かな絵師たちの画風を堪能。涅槃図が施入された背景も古文書とともにお伝えします。
▶ お釈迦さまの奇跡の場面が描かれる重要文化財「八相涅槃図」をはじめ、県内の貴重な涅槃美術も出展。
▶ 今も地域の人々に親しまれる涅槃図のすがたを、早春の行事の様子から紹介します。

過去の企画展

令和6年度企画展「生物多様性と松本ーすぐとなりにあるワンダーランドー」

令和6年度企画展「生物多様性と松本ーすぐとなりにあるワンダーランドー」

2024年07月06日(土) ~09月02日(月)
令和6年度企画展「収蔵品展 戸田家臣団―松本藩最後の武士団―」

令和6年度企画展「収蔵品展 戸田家臣団―松本藩最後の武士団―」

2024年04月20日(土) ~06月17日(月)
令和5年度企画展「収蔵品刀剣展」

令和5年度企画展「収蔵品刀剣展」

2024年03月16日(土) ~03月31日(日)
【速報展】「発掘された松本2023」

【速報展】「発掘された松本2023」

2024年03月06日(水) ~04月08日(月)
令和5年度新博物館特別展 「至極の大衆文化 浮世絵 ―酒井コレクション―」

令和5年度新博物館特別展 「至極の大衆文化 浮世絵 ―酒井コレクション―」

2024年01月13日(土) ~03月03日(日)
松本市立博物館 開館記念特別展 まつもと博覧会

松本市立博物館 開館記念特別展 まつもと博覧会

2023年10月07日(土) ~12月10日(日)

常設展示PERMANENT EXHIBITION

地域とは人の営みの場であり、地域の姿には自然環境や先人たちによって生み出され継承される知恵・技術・慣習が反映されています。常設展示室では、総合的な視点で松本の「ひと」と「まち」を切り取り、人の営みとまちの変化を軸に、松本の過去と現在そして未来を考える展示室となっております。
展示は、古い時代から新しい時代へと展開する通史展示ではなく、松本の特徴を直接的に伝える8つのテーマによって構成しています。室内は自由動線になっていますが、テーマ順に巡ることでより一層お楽しみいただけます。
常設展示は、多様な魅力にあふれた「松本まるごと博物館」の目次であり、また、現地へ誘うガイダンスセンターとしての役割を有しています。常設展示室の出口は、そこから始まる「松本を知る旅」のスタート地点です。展示で興味を持った文化財や場所があれば、現地で本物を見てください。また、市内各地の博物館分館でより専門的な展示を見るのもいいかもしれません。展示観覧のあとは、まちに出かけてみましょう。

テーマ1お城のあるまち

松本城が語りかけるもの

松本城は、国内外から多くの人が訪れるシンボルであり、地元でも「お城を中心としたまち」という意識が醸成されています。
しかし、なぜ現在でも「お城が中心」なのでしょうか。
松本城の立地や城下町の都市計画、城下町に住む武士や町人の暮らし、そして周辺の村とのつながりの中で、「お城を中心としたまち」の実像が見えてきます。
お城のあるまち

テーマ2にぎわう商都

城下の人々と祭り

「信濃第一の都市」「繁栄の地」と評された松本城下町のにぎわいは、町人によって生み出されました。
商都としてのにぎわいを象徴する行事が、新年に行われる市神様に商売繁盛を願う「あめ市」です。
江戸時代後期の『善光寺道名所図会』には、本町に造営された拝殿を中心に、多くののぼりと道を埋め尽くす人々でにぎわう様子が描かれています。
あめ市は現在も継承され、まちのにぎわいを生み出しています。
にぎわう商都

テーマ3開かれた盆地

行き交う自然の恵

長野県のほぼ中央に位置する松本盆地は、糸魚川静岡構造線を挟んだ西側の北アルプスと東側の美ヶ原・筑摩山地が隆起し、その間にできた窪地に火山灰や河川が運んだ砂礫が堆積して平地が形成されました。
松本では、いくつもの街道が交わり馬や牛による運搬が行われていました。
盆地の恩恵により生み出される産物の交易によって、また、温泉や名所を訪れる人によって、多くの物と人が松本を行き交い、盆地が開かれていきました。
開かれた盆地

テーマ4ともにある山

山に生き山を活かす

西に槍ヶ岳・穂高連峰が連なる北アルプス、東に360度の眺望を誇る美ヶ原高原。
市内のどこからでも美しい山を眺めることができる松本は「岳都」と呼ぶにふさわしい山岳都市です。
しかし、松本の人々にとって、山はただ眺めるだけの存在ではありません。
山は、食料や鉱物といった恵みの源として、また、自然災害を引き起こす怖れの源として、信仰の対象となりました。
山を守り、山の魅力と歴史・文化を次代に継承していくことは、山に生き山を活かす者の大切な使命です。
ともにある山

テーマ5伝えてきた心

人々の祈りの形

松本では、季節の折々で多くの伝統行事が行われます。
よく知られるものでは、旧城下町で行われる「ぼんぼん」と「青山様」や「あめ市」、里山での「三九郎」や「お八日」のほか、豪華な山車が練り歩く「天神様」や「お船祭り」、7年目ごとに開催される「御柱祭」などがあります。
かつては、他地域でも行われたが現在は松本にしか残っていないというものもあり、伝統や文化を重んじる松本の気風をここに見ることができます。
伝えてきた心

テーマ6生きる力

暮らしの中の工夫

人々は、より良い暮らしを求めて生きています。
先人は、安全な社会、健康的な心身、あるいは経済的・文化的な豊かさなどを求めて、様々な工夫を重ねてきました。
例えば、松本の豊かな自然は、恵みをもたらすものだけでなく、時に噴火、洪水、土砂崩れなどを引き起こし人々に猛威を振るいました。
先人は、同じ悲劇を繰り返さないように、その記録を残し防災の仕組みづくりをすすめました。
生きる力

テーマ7変わりゆく社会

市民が担うまちづくり

社会に変革を起こしまちづくりを進めるのは、いつの時代も市民が中心です。
江戸時代の松本城下町では、町人たちが城下町の経済と文化の発展を担い、あめ市などの祭事によりまちのにぎわいを創出していました。
明治維新によって武士を中心とした社会が解体されると、庶民が新たなまちづくりを担いました。
近年でも、あらゆる場面で、さまざまな人によって、まちづくりの取り組みが行われています。
変わりゆく社会

テーマ8継いでつなげて

博物館は、資料を収集・保存しています。
こうした活動によって、貴重な物を大切に残すだけでなく、その物がもつ様々な情報を調査研究によって読み解き、地域の自然・歴史・文化を紡ぎだすことができます。
紡ぎだした地域の特徴は、「過去」「現在」を考えるきっかけになり、その先に続く未来を創造することへとつながります。
そのため、博物館の活動は、「温故知新(故きを温ねて新しきを知る」ともいわれています。
継いでつなげて
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