松本市立博物館

展示案内EXHIBITION

展示案内

■展示名

松本市立博物館 令和7年度特別展「信州の工芸  ―作り手たちの原点―」

 

 

■特別展概要

松本は“工芸のまち”と呼ばれる程、手しごとが盛んです。この度、本展では信州各地で活躍する現代作家たちとその作品を紹介します。

作家たちがつくり出す作品には熟練した技術と深い想いが込められています。作品たちは個々の思考や生き方さえも、見る側に訴えかけてきます。

今回はそんな想いのこもった数々の作品に加え、作家たちの原点とも言える作品も展示します。

さらに、松本地域の文化の源である博物館収蔵品も紹介することで、工芸の原点に迫ります。

 

工芸展ポスター

 

 

■会 期

2025(令和7)年4月19日(土)~6月9日(月)

 

 

■開館時間

9:00 ~ 17:00(最終入室は16:30まで)

 

 

■閉室日

毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)

 

 

■会 場

松本市立博物館  2階 特別展示室

 

 

■観覧料

特別展単独券    大人 1,000円、大学生600円、高校生以下無料
常設展とのセット券 大人1,200円、大学生800円、高校生以下無料

 

 

■主催

松本市立博物館 

 

 

■協力

松本クラフト推進協会

 

 

■展示資料

 


長井氏の作品に並列して展示するのは、当館所蔵の簪(かんざし)です。本資料は、藤原彦太郎氏が蒐集した装身具。

女性の凛とした美しさを表現するため、軸や先端に彫金が施されています。彫金の技術は1,500年以上の歴史を持ち、

武士が台頭した時代には刀剣や甲冑の装具に多用されました。長井氏は地金からつくりだす彫金技法を駆使し、

精緻を極めた銀細工を制作しています。いずれの作品も、一手一手に込められた作者の息遣いと卓越した技巧を垣間見ることができます。

 

工芸展HP用簪  工芸展HP用 長井氏①

   簪(松本市立博物館収蔵資料)         長井 一馬 作「竜の櫛」

工芸展HP用 長井氏②左 工芸展HP用 長井氏② 真ん中 工芸展HP用 長井氏② 右

              長井 一馬 作「海獣紋腰帯金具」

 

 

厨子
博物館所蔵資料として展示するのは、松本民芸館の創設者・丸山太郎が蒐集した厨子(ずし)。

丸山が見惚れた厨子からは、無言で語りかけてくる物の美を感じることができます。

前田氏は命のある木を大切にしながら作品をつくっています。作品に魂を込められているのが感じられ、

作者の素敵な人柄が伝わってきます。「 無言で語りかけてくる物の美」が感じられる作品です。

 

工芸展HP用 厨子① 工芸展HP用 厨子②  工芸展HP用 厨子③

厨子(松本民芸館所蔵)

 

工芸展HP用 厨子④

前田 純一 作「厨子」

※厨子を新規制作予定。

作品の様相などが変更になる可能性がございます。

 

 

湿板写真と乾板
博物館所蔵資料より展示するのはガラスの湿板写真と乾板です。湿板写真は1851年に発明された写真技術で、

約20 年後の1871 年に乾板が発明されました。湿板写真は撮影者が自ら材料を作る必要がありましたが、

乾板は保存ができたので工場で大量生産できるようになりました。

博物館資料の湿板写真は、松本藩士が第二次長州戦争に従軍した際、一時的に陣を置いた大阪で撮影されたものです。

また乾板には明治時代の松本城が写されています。

松原氏は想い出の景色や過去の記実などを作品に閉じ込め、ガラス作品として素敵に残している作家です。

昔の出来事や景色をガラスに込めている点が湿板写真や乾板と共通しています。

 

工芸展HP用ガラス湿板   工芸展HP用 ガラス乾板

湿板写真(松本市立博物館所蔵)        乾板(松本市立博物館所蔵)

 

工芸展HP用 松原女史① 工芸展HP用 松原女史②

松原 幸子 作「手紙の“a tale of Genji”」

 

 

■関連事業

スツールの座面編み
内 容 ペーパーコードを用いて座面を編みます。
日 時 4月26日(土) 午前10時~午後1時・午後1時30分~4時30分
料 金 ①8,000円 ②12,000円 ③23,000円
(①②③のうちコース選択)
講 師 山形 英三 氏
会 場 市立博物館 講堂
定 員 午前・午後各5名
対 象 16歳以上
服 装 動きやすい服装
申し込み:LoGoフォーム(下記URL)よりお申込みください。
https://logoform.jp/form/N7tm/921997
※①②は4月10日(木)までにお申込みください。
※③のみ3月25日(火)までにお申込みください。
定員以上のお申込みがあった場合は、抽選にて参加者の方を決めさせていただきます。

 

キッチンスツールづくり
内 容 キッチンスツールを一からつくります。
日 時 5月10日(土) 午後1時~4時
料 金 18,000円
講 師 小田 時男 氏
会 場 市立博物館 講堂
定 員 5名
対 象 大学生以上
服 装 動きやすい服装
申し込み:LoGoフォーム(下記URL)よりお申込みください。
https://logoform.jp/form/N7tm/922024
※5月3日(土・祝)までにお申込みください。
定員以上のお申込みがあった場合は、抽選にて参加者の方を決めさせていただきます。

 

木の実の時計づくり
内 容 木の実を用いてオリジナル時計をつくります。
日 時 5月18日(日) 午前10時~11時45分・午後1時~2時45分
料 金 3,500円
講 師 吉沢 紗也加 氏
会 場 市立博物館 交流学習室
定 員 各時間7組
対 象 どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
申し込み:LoGoフォーム(下記URL)よりお申込みください。
https://logoform.jp/form/N7tm/922006
※5月11日(日)までにお申込みください。
定員以上のお申込みがあった場合は、抽選にて参加者の方を決めさせていただきます。

 

竹のビー玉スライダーづくり
内 容 ピタゴラ装置のようなコースターをつくります。
日 時 5月31日(土) 午前10時~11時45分・午後1時~2時45分
料 金 1,300円
講 師 吉沢 紗也加 氏
会 場 市立博物館 交流学習室
定 員 各時間7組
対 象 どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
申し込み:LoGoフォーム(下記URL)よりお申込みください。
https://logoform.jp/form/N7tm/922008
※5月24日(土)までにお申込みください。
定員以上のお申込みがあった場合は、抽選にて参加者の方を決めさせていただきます。

 

ギャラリートーク

第1回
内 容 ギャラリートークを通して、これからの松本の工芸について考えます。
日 時 4月29日(火・祝)午後1時30分~3時
料 金 特別展観覧料
講 師 工芸の五月スタッフ
※申込み不要

第2回
内 容 工芸作家によるギャラリートークを行います。
日 時 5月17日(土)午後1時30分~3時
料 金 特別展観覧料
講 師 大場芳郎氏(芳の部首は艸部)・谷進一郎氏・前田純一氏                        
司 会 小田時男氏
※申込み不要

 

木のおもちゃづくり講座
内 容 環境にやさしい木材をつかって「カラクリ屏風」「立体知恵の輪」「清少納言の知恵の板」「立体ポリオミノ」を作ります。
日 時 5月11日(日) 午後1時30分~4時30分
料 金 無料
講 師 松本市地球温暖化防止市民ネットワーク
会 場 市立博物館 講堂
定 員 10組
対 象 小中学生(保護者同伴)
持ち物 筆記用具、飲み物
申し込み:LoGoフォーム(下記URL)よりお申込みください。
https://logoform.jp/form/N7tm/879862
※5月4日(日)までにお申込みください。
定員以上のお申込みがあった場合は、抽選にて参加者の方を決めさせていただきます。

 

金継ぎ実演
内 容 金継ぎの手順が分かる実演を行います。
日 時 5月24日(土)午後1時~4時
料 金 無料
講 師 櫛谷 明日香氏
会 場 市立博物館 会議室2
定 員 10名
対 象 高校生以上・漆にかぶれない方
服 装 汚れても良い服装
持ち物 エプロン
申し込み:LoGoフォーム(下記URL)よりお申込みください。
https://logoform.jp/form/N7tm/923904
※5月17日(土)までにお申込みください。
定員以上のお申込みがあった場合は、抽選にて参加者の方を決めさせていただきます。

 

※「金継ぎ実演」にご参加される際の注意事項
・漆にかぶれる可能性がございます。漆に触れなくても部屋に入るだけでかぶれる可能性があるため、

確実にかぶれない方のみご参加をお願いいたします。

・かぶれに関する責任は当館では一切負いかねます。(当日承諾書に御記入をお願いいたします。)

・講座内でご自身の器を直すことはできません。講座外での金継ぎのご依頼もお受けすることができませんがご了承ください。